6th day, Capri
今日、午前はカプリ島観光の予定。
ホテルをチェックアウト、ラゲッジは預けておく。
さあカプリ島観光へ。
タクシーでナポリ港ベヴェレッロ埠頭へ向かう。
もちろん、目的は青の洞窟。
しかし、この時期は波が高く危険なため、シーズンではない。
果たして輝く碧一色の世界を体験できるのであろうか。
ベヴェレッロ埠頭
Molo Beverello
8時35分、ナポリ・べヴェレッロ港出航。
ベヴェレッロ港
Molo Beverello
日本からの観光客も大勢乗船する。
久しぶりに日本語を聞く。
SNAV 水中翼船
Aliscafo Linee SNAV
9時15分、マリーナ・グランデ港着。
カプリ島の玄関口まで約40分ほど。
マリーナ・グランデ港
Marina Grande
海の青さといい、建物の白さといい、南イタリアを感じる。
冬を感じさせない風景とでもいおうか。
マリーナ・グランデ港
Marina Grande
水中翼船。
酔い止め薬も用意していたが、ほとんど揺れを感じない。
マリーナ・グランデ港
Marina Grande
青の洞窟へ行く20人乗りの舟乗り場。
ただ、なぜか舟が一艘もない。
あれだけ大勢いた観光客もどこかに消える。
マリーナ・グランデ港
Marina Grande
とりあえず、タクシーで青の洞窟へ。
きっと観光客は舟を利用するはず。
私は陸路で先回りの作戦。
青の洞窟
Grotta Azzurra
しかし、数えるほどしか人がいない。
青の洞窟
Grotta Azzurra
青の洞窟に行って見ることができるのか不安であった。
念のため、マリーナ・グランデでタクシーに乗るときにドライバーに聞いておいた。
ドライバーは空を指差し、「 今日はラッキーだよ 」。
英語で連呼していた。
青の洞窟
Grotta Azzurra
しばらくすると観光客を乗せたバスが青の洞窟へ。
日本の方に念のため確認すると、今日は中止らしい。
やはり!
青の洞窟
Grotta Azzurra
観光客のうち、場所だけでも見る希望がある人を乗せて来たと。
多くの観光客はあきらめて、マリーナ・グランデを散策しているらしい。
青の洞窟
Grotta Azzurra
まあこればかりは、日ごろの行いとあきらめるしかない。
青の洞窟
Grotta Azzurra
もう一度、見ておく。
青の洞窟
Grotta Azzurra
仕方なく、島内観光でもしようかと考えながらアナカプリへ。
アナカプリ
Anacapri
するとマリーナ・グランデから、私を乗せたドライバーがいる。
彼は笑顔で近づいて来る。
アナカプリ
Anacapri
そう、私がまたマリーナ・グランデに戻ることを知っているのは彼だ。
「 Quanto costa ?(いくら?)」と聞く。
あろうことか「 行きと同じでいいよ 」と言ってくる。
行きは急ぐことを条件だったので €50を払った。
帰りは €30しか払わないと渋々了承させる。
トンマーゾ・デ・トンマーゾ通り
Via Tommaso de Tommaso
結局、観光する気持ちも失せてマリーナ・グランデ港へ。
彼は明らかに労せずして €80を稼いだことになる。
ラッキーだったのはお前のことか。
もう少し言葉が話せたらな。
こういうトラブルに遭ったとき、特に感じる。
マリーナ・グランデ港
Marina Grande
まだ帰りの船が来ない。
観光客の多くがカプリ島に残されている。
マリーナ・グランデ港
Marina Grande
私はナポリへは帰らず、ソレント行きに乗船予定。
マリーナ・グランデ港
Marina Grande
しかし、面白い。
次々とナポリから観光客が送り込まれてくる。
「 何とか天気持ったね 」などと口にしながら。
青の洞窟を体験できると信じて。
観光客の多くはカプリ島に到着してから見学できるかどうかわかるよう。
マリーナ・グランデ港
Marina Grande
天候が回復することもあるのだろう。
ただ、電話一本の確認でわからないものか。
そうすればナポリからわざわざ来ない人もいるだろうに。
日本であればきっと、水中翼船乗り場辺りに看板が掲示されているであろう。
「 本日の青の洞窟は中止です。行っても見れません」と。
マリーナ・グランデ港
Marina Grande
観ることができなくて愚痴をいってるのではない。
カプリ島に訪れること自体を否定している訳でもない。
カプリ島はとてもいいところ。
ただ、「 €80と貴重な時間 」を無駄にしたという気持ちが強い。
マリーナ・グランデ港
Marina Grande
心の小さい私は、悔念を引き連れてソレント行きの水中翼船に乗船。
マリーナ・グランデ港
Marina Grande
カプリ島のマリーナ・グランデから、約30分でソレント港へ。
ソレント港
Porto di Sorrento
驚いたのが、ソレントの街が崖の上にある。
ずっと急な坂道を歩く。
ルイジ・デ・マイオ通り
Via Luigi de Maio
ようやく街の中心へ。
イタリア屈指の高級リゾート地もこの時期は閑散としている。
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ通り
Via Santa Maria delle Grazie
ソレントで食事するとわかったとき、事前に調べておいたリストランテ。
イル・ジャルディニエッロ
Il Giardiniello
Via Accademia 7, Sorrento
店の名前「 Giardiniello 」は、「 小さい庭 」という意味。
その名の通り店には中庭がある。
夏の雰囲気は最高だろうな。
イル・ジャルディニエッロ
Il Giardiniello
前菜、魚介の盛り合わせ。
ムール貝の身がプリプリで最高に美味しい。
イル・ジャルディニエッロ
Il Giardiniello
魚介のシャラティエッリ。
「 Sciallatielli 」とはアマルフィ海岸の名物手打ちパスタ。
食感はまさにうどんのようで、絶品。
そして何よりも私をとりこにしたのは、素朴な店の主人。
映画『 ニュー・シネマ・パラダイス 』のアルフォンソにそっくり。
イル・ジャルディニエッロ
Il Giardiniello
店の雰囲気と相まってまさに映画の世界にいるよう。
トルクァート・タッソ広場
Piazza Torquato Tasso